小学校3年生までは、親に言われた勉強をこなせばいいのですが、小学校4年生になるとここから更に「自分のために勉強する」ということが中学受験では必要になります。
もっと詳しく言うと…中学受験の勉強の仕方は、「課題をこなす勉強」ではなく、「課題をやりぬく勉強」…なのだそうです。
でもこれが本当に難しい。
何を言っても「やりぬく」までいかない娘のやる気。
今回はそんな私と娘にめぐってきた「やる気スイッチチャンス」についてお話し致します!
小学3年生までの勉強方法はこちらの記事をどうぞ。
中学受験に必須な踏ん張る力 やりぬく力が育たない
うちの子の場合、途中まではがんばるのですが、いつも最後の追い込みができず「踏ん張る」ということがどうしてもできない。
小学校4年生まで勉強を任せてみたり、手も口も出さないでみたりしたのですが…点数だけはしっかり悪いものの、ちっともそれを気にしている様子もありません。
会話だけ聞くと、考えていそうな感じですが復習なんてもちろんしません。
悪かったテストは直視しない、そんな雰囲気です。
なんとなくライバルっぽい子はいるのですが、点数で負けるとすぐ
と逃げる。
ここでグッと「もう負けるの嫌だ!」と、なってくれればシメたものなのですが、そうは問屋がおろさず、へろへろと逃げる娘。
負けるとすぐに気配を消して、私との話し合いの時間が過ぎるのを待っているようでした。
自分のための勉強だよ、自分の気持ちが入らないと勉強にならないよ。
と何度言っても
と、返事はいいけどまるで響かない。
いつもどんなテストや勝負も、最後の「絶対負けないぞ!」という気持ちがなかなか育たず、困っていました。
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小学4年生 やる気スイッチはある日突然降ってきた!
そんな時、学校でリレー選手の選考がありました。
娘のクラスでもタイムを図り、上から順に決まっていったそうです。
ところが、最後の走者が全員ほぼほぼタイムが一緒。
0.01秒差で並んでいたのだとか。
それなので、先生が同じようなタイムの子7人を並べて、もう一度選考することになったとのことでした。
娘もその7人の中に入り、前日には
と自信を匂わせつつ、負けたときの退路も用意して話してくれました。(笑)
私としては
などと考えていました。
でも食事の支度や子どもをお風呂に入れている間に、この考えをキレイさっぱり忘れ、何も言わずに次の日になってしまいました。
多分、私自身心のどこかで
と思っていたのだと思います。
いつも踏ん張りが利かず…ここぞ、という勝負でことごとく負けている娘。
でも今回は違いました。
なんと7人の中で勝ち抜いて、見事選手に選ばれたのです。
しかも選考会のフタをあけてみたら、娘の選考前の速さは7人中4番目だったらしく…思わず笑ってしまいました。
いつもこの自信がどこから沸いて来るのか、本当に不思議です。でも今回はこの現状もよかったのかもしれません。
と聞いたら、娘がこんなことを言い出したのです。
Uちゃんとは、娘がそんなに好きではないクラスメイトの女の子です。
おおお!
これだよ!これ!その2%を吹き飛ばす気持ち!!
娘はこの予選選考で3回も走ったそうです。
1回目は0.01遅い4人で走り、Bちゃんと同時にゴール。
2回目はBちゃんと二人で走り、1位に。
3回目は残りの上位の3人と走り、1位に。
通常で考えれば、まだ1回も走っていない3人と競った3回目は、娘が負けそうなものです。
でも、ここでも最後に「絶対1位になってやるーーーー」と走りぬけられたのだとか。
もう私はチャーーーンス!!とばかりに「リレー選手になったこと」ではなく「最後まで走りぬいて、気持ちが負けなかったこと」をがんばったね!と言いました。
もちろん、具体的に
「今回はリレー選手になったことよりも、あなたの気持ちが負けずに走りぬいたことが、がんばった証だね」と伝えました。
とちょっとキョトンとしていましたが、小さい声でぶつぶつと「2%が消えると力がでるんだよねぇ」と言いい、ちょっと恥ずかしそうにする娘なのでした。
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共感力!やりぬいた瞬間、やる気の瞬間を見逃すな!
リレー選手を勝ち取った次の日から、少しだけ勉強の仕方も変わったようでした。
前まではすぐに集中がきれて、勉強の合間に「休憩~」と言いながらやっていたお絵かきをしなくなったり、
などといって、ドリルを開き勉強したりし始めました。
まだ、テストの点数には結びつかないかもしれませんが、「やりぬくことの感覚」を知ったことで、力を入れるところが分かってきたようです。
今回、私がうまくいったのは「やる気」の成長があった時に、すかさず「ここをがんばったね」と共感できたことです。
うちの娘はリレー選手の選考会でしたが、他のお子さんでもこうした瞬間というのはあると思います。
その時が来たら、すかさず「やりぬいたこと」「がんばった気持ち」に共感するのおすすめします。「やりぬくことの感覚」を実感させる、これが勉強をやりぬく力へと繋がっていくのです。
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