先日、とある説明会で
という質問をしているお母様がいらっしゃいました。
その説明会ではスケジュール用のまっさらな紙が配られていたのですが、これだと子どもの個性を盛り込めないなぁ…と思ったので、今回は私流のスケジュールの立て方をご紹介したいと思います。
子どもの勉強スケジュールを立てる、参考になれば嬉しいです。
Contents
小学生のスケジュールを作る前に考えること
小学生の低学年までは月間スケジュールを立てなくても、1日の勉強量を決めてこなせば、だいたいの勉強は進められました。
でも4年生からは、毎週の小テストに始まり、塾のクラス編成テスト、月例テストなど、塾で学んだ勉強がどこまで吸収されているかを図る試験が1ヶ月~2ヶ月ごとにあります。
これらをこなすには、スケジュールを作る必要があります。
スケジュールを作る際に、子どもが何を把握できていないかをしっかりとリサーチすることも必要です。
うちの子の場合は、こんな感じでした。
- テスト範囲も分かっているけど、テスト範囲の勉強量
広範囲=「いっぱい」
であることしか分からない - 自分が1日にできる勉強の量が分からない
- テストまで1週間以上日数があると、たくさん時間がある気がしてやる気が起きない
小学4年生の勉強スケジュールを作る上で、大事なのは
- 時間を見えるようにする
- 勉強の量も見えるようにする
この2点です。
まずは実際に、時間を見えるようにしましょう。
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まずはスケジュールを作る下準備、勉強できる日数を書き出す
まずは勉強をできる日にちがどれくらいあるのか、カレンダーを見て抜き出し、紙、大学ノート、パソコンでの作図などなんでもいいので、勉強専用のカレンダーを作ります。
この時、勉強日に数えない日はこんな日です。
- 日曜日
- 泊まりでおでかけをする日
- 朝早くから用事がある日
あとで説明しますが、日曜日に通常の勉強はしますが、テスト勉強は入れません。
そうすることで、平日にトラブルが起こった時や、土曜に急なお出かけをした場合に、ここの日曜日を予備日として使えます。
ですので、日曜日は除きます。
泊りがけの用事や、早朝からの用事がある場合も、ここでは除いておきます。
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勉強用のスケジュールは勉強をやる日だけを抜き出す
日にちの横には、勉強する内容を書き込めるスペースを作りましょう。
この時、それぞれの日にあるイベントや、塾などで勉強のカロリーが高い日なども書き込みます。
塾ですごす時間、習い事の時間などを省略せず事細かに書くことで
「あ、この時間は勉強ができない時間なんだな」
と言うこともひと目見て分かります。
これでまずは、勉強ができる日の予定を書き出しました。
この段階で一度子どもに見せましょう。
日にち数えてもらうと、意外に勉強できる日が少ないことが分かり、実感してもらうことができます。
試験範囲を洗い出す
次に試験範囲をすべて書き出します。
- 全ての教科を細かく書き出す(科目別に)
- 全ての教科を勉強できる日数分に分ける
- 1日の勉強量が多くなる場合は、テスト範囲の取捨選択をする
4年生が1回に集中できる勉強時間は、50分くらいのだそうです。
ですので、-10分くらいでテスト勉強が終わるくらいの量に、取捨選択をしましょう。
どうしても詰め込みたくなりますが、ここで詰め込みすぎて子どもが勉強を嫌いになったら元も子もありません。
捨てたものは、日々の勉強の中に細かく振り分けて回収するようにすると、学び残しはなくなります。
今回のスケジュールでは、算数の範囲11~16については塾で学習したばかりの範囲なので、2回勉強できるようにしました。
その代わり、社会のボリュームを減らします。テキストを読み込むことは捨て、毎週行われるミニテストの復習だけをすることにしました。
それらを踏まえて、日数をカウントします。
・算数 22日
・国語+熟語 8日
・社会 12日
・理科 8日
これだけの日数が、必要です。
国語、社会、理科は全部の日数を足すと28日分。
必ず「算数」+「国語、社会、理科」を組み合わせようとすると、「国語、社会、理科」が6日分余ります。
なので、この6日分は習い事などがなく、余裕のある日に振り分けることにしました。
25日勉強ができる日があるので、22日分に振り分けると3日あまりますが、そこは学習の見直し日として空けておきます。
万が一、勉強につまずいて日曜を使ってもまだ学習しきれない場合、この3日も学習にあてることが可能です。
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小学生高学年のスケジュールは1ヶ月前に作る
スケジュールをいつ作るのか、ということも重要です。
私としては、テストの1ヶ月前には作ることをオススメします。
うちの子の場合は、初回のテストの時に2週間前にスケジュールを作り、詰め込んだものの勉強しきれない範囲などがあり、本人の意識の中で「もっと前からやらないとダメだ…」と思ったらしく、本人からの依頼でスケジュールを1ヶ月前には作るようになりました。
ですので、一度「いつから勉強を始めるか」などを子どもと話合ってみて、子どもが望む日程でスケジュールを組み、「間に合わない」ということを実感させると、次からのスケジュールがより先を見据えたものになると思います。
もちろん毎日の勉強もあるので、朝と夜に勉強の時間を分けて、朝は毎日の勉強、夜はテストに向けての勉強とメリハリをつけると切り替えもしやすいです。
スケジュールを組むときの勉強の組み合わせ方
この写真では、すこしスケジュールの詳細が見えにくいので、表にしてみました。
上の写真の注釈も踏まえて、参考にしてみて下さい。
お子さんが一番苦手な単元は、勉強するときに負荷が大きいので、苦手な単元を中心に考えます。
うちの子の場合、算数が苦手なので、「試験範囲を洗い出す」のところでも説明したように、算数をベースに置いてスケジュールを作りました。
算数の単元ごとに日数を分けて、1日8ページほど問題を解いてもらいます。(1ページ5分ほどの量)
テストの範囲は、どれも1度は勉強しているところなので、サクサク解きやすいようでした。
逆に、サクサク進まない時は理解していないところなので、手が止まってしまった時は塾の先生に質問にいってもらいます。それでも分からない場合は、日曜日を使って解けるまで一緒に考えます。
勉強の組み合わせ方のサンプルは以下です。
- 算数 最小公倍数と最大公約数復習 + 理科 星座復習
- 算数 植木算 復習 + 社会 九州地方ミニテスト復習
- 算数 分数復習 + 漢字ステップ8復習
といった感じで、難しそうな単元の日は、簡単な勉強を組み合わせます。ここでは最小公倍数が怪しかったので、理科は簡単な星座の復習を合わせて勉強ボリュームを調整しました。
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子どもの勉強スケジュールを組む際の大きなポイント
スケジュールを組むときに、一番大事なことは「出来なかった日を回収する余裕を残すこと」です。
とにかく、スケジュールの立て始めは試験範囲を全部詰め込んでしまい
×「1日の勉強量が多い→結局全部勉強しきれない→成績も伸びない→勉強が嫌になる」
にしがちです。でも一番大事なことは
○「1日の勉強量が適量→スケジュール通り勉強したら成績伸びた!」
の成功体験に結び付けられるようにすることです。
そして「出来なかった日を積み重ねない」ことも重要です。
子どものスケジュールなので、熱が出たり、急に遊びに行くことになったりといろいろとイレギュラーな事が出てきます。
1ヶ月間のスケジュールであれば、予備日(日曜)は4日。
また、遊びに行く日も勉強日にカウントしていないので、「早朝に起きてやり残したところを回収してから出かけよう!」が出来たりもします。
とにかく、出来ない日があったら早々に回収をしましょう。
やりきれないスケジュールは、スケジュールではありません。
ただの夢計画です。
現実的でこなせる計画。これがスケジュールです。
子どもの遊ぶ日を確保しつつ、ムリの無いスケジュールを組むのが大事です。
このスケジュールの組み方だと、捨てる勉強が多すぎる場合
その場合は、単純にスケジュールを2ヶ月計画にするなど、期間を延ばしてください。
「いや、そんなこと言ってもテストは1ヶ月に1回あるし…」
それであれば、1回テストを捨てる覚悟で、スケジュールを組みます。
ギリギリ綱渡りをするチキンレースのようなスケジュールは、何も生み出しません。
スケジュールで小学生に無理をさせないために
子どもがその日のスケジュールを終えたかどうか、必ず毎日確認して下さい。
ここが重要です。
この確認を怠ると、子どもは勉強をやらず、いつの間にか課題を溜めてしまい、最後にぎゅうぎゅうのスケジュールでやることになり、最終的には勉強が嫌いになります。
毎日
など声をかけて、必ずその日に終わっていることを確認しましょう。
そうすることで、「気が付いたら、やっていない課題が沢山」なんてことは避けられます。
私が小さいころ、毎日スケジュールは立てていましたが、自分の部屋で勉強をしていたので絵を描き、勉強をさぼっていました。
でも数週間経つと、母親に抜き打ち検査をされて、大激怒される…ということを繰り返して、私が学んだのは「どうやってやっていない勉強を隠すか」ということだけでした。
ここで「怒られないように、毎日やろう」にならないのが本当に不思議なのですが、子どものころの私の思考はそんな感じでした。
それなので、毎日確認をし、チェックをすることで、子どもが勉強と向き合いやすくなるようにサポートしています。
子どもと一緒にスケジュールを立てたら確認しよう
最後に立てたスケジュールは、必ず子どもと一緒に眺めましょう。
そして、1日1日を想像させます。
また、勉強を抜いている日は、なぜ勉強をしない日なのかを説明し、このスケジュールをこなせない時は、日曜日に勉強することも伝えます。
最初から説明してあれば、
みたいなことは避けられます。
月~土までで終わらないときは、日曜日にやるよ…と最初から言うのが大切です。
もちろんその時に
もちろん日曜日はお休みだからね!
とも伝えます。
そうすると、日曜日はなんとしても休もうと、月~土でがんばりを見せてくれる場合も。
詰め込みすぎず、毎日少しずつできるよう、子どもに合ったスケジュールを立てて下さい。
良いスケジュールを立てて、子どもの勉強をサポートしましょう!
子どものサポートはこんなことからも出来ます。
快適文具で勉強効率UP!
スケジュールを立ててもやる気スイッチが入らない!
そんな時はこちら!
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