いつも算数にとびぬけた才能を見せる男の子や、漢字や暗記が得意な女の子を見かけると心底うらやましく思っていました。
実はうちの娘は一人っ子のせいなのか、「夢中になるもの」が少ないのです。
パッと興味を持つことはあっても、長時間続かない。
将来になりたいものもなく、何をやらせてもソツなくこなすものの、トップにはなれない。
教科も特に好きなものはないので、何かを夢中で勉強するということもありません。
でもその「夢中になる瞬間」をつぶしていたのは、親である私でした。
今回は私の失敗を例に、夢中になることの伸ばし方をご紹介します。
Contents
夢中になれることをつぶしていたのは親の私
ずっとうちの子は夢中になれるものがない、と思っていました。
でもある時気が付いたのですが、実は「夢中の種」を私が全部摘み取っていました。
本当はここで片栗粉を渡せば、「ダイラタンシー」の実験を一人やり、実験の面白さを突き詰めていたでしょう。
でも私は「実験」を「遊び」と捉えたがために、何も考えずに断ってしまいました。
その後も社会の学習旅行の一環で安芸の宮島に行った時も、同じことをしていました。
鳥居や宮島の歴史などいろいろ見学に行こうと思った矢先に、潮が引いた大鳥居の足元にたくさんのカニが。
娘は「カニを見たい」と言ってなかなか動こうとしません。
でも、私としてはせっかくの学習旅行
-
- もみじ饅頭の体験もさせたい
- 瀬戸内の海を見せたい
- 牡蠣イカダも見せたい
- あなご飯を食べさせたい
など、広島という土地のことなどどんどん詰め込みたい思い、その場から娘を引きはがしてしまいました。
ここで、娘の興味に寄り添ってあげる余裕も気づきも、私にはなかったのです。
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「まだ」やり直せると思ったのは塾の先生の言葉があったから
先日中学受験の少人数セミナーに出た際に、ふと気が付いたことがありました。
セミナーで発言するお父さん、お母さんの話を聞いていると「子どもを見守っている人が多い」のです。
これを聞きながら
と思いました。
きっとものの5分で
って、怒鳴っています。
そこでハッとしました。
これが、うちの娘の「夢中になるもの」を見つけられない元凶なんじゃないかって…。
セミナーのあと、塾の先生に思わず言ってしてしまいました。
と安芸の宮島でのことや、ダイラタンシーの実験のことを話しました。
すると、それを聞いていた先生は
と言って下さいました。
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今日から変わる 娘の話を聞いていいと思ったことは見守る
そこからは、娘のリクエストには注意深く耳を傾けようと思いました。
これまで失敗してきたのだから、今後は少しでも挽回しようと。
すると、数々の文化祭でスライム作りをしてきた娘。
雙葉祭でスライムの分解のやり方を教わったらしく、それをやりたいようでした。
そこからは、放っておくこと1時間。
分解したスライムにメラミンスポンジを細かく切ったものを入れたりしながら楽しそうにしていました。
終わってから話を聞くと、なんと富士見中学の文化祭でスポンジスライムを見たので、自分も作ってみたかった…とのこと。
数々の学校文化祭でスライムばかり作っていた娘。
まさかそれをこんな複合実験にするなんて。
そこからは、何かしら外で学んできた実験を家でするようになりました。
手をかけすぎて、管理しすぎて「夢中」をつぶす
一人っ子ゆえに、なんにでも目が届く環境。
もちろん、私の仕事が忙しい時は放っておくこともありますが、放っておいていると言いながらも、「やってないことやりなさいよ」などと言って、どこかで娘の行動を管理していました。
もちろん、娘が「やりたいこと」に対する、見極めは大事です。
なんでもやらせりゃいいわけではありません。
でも、もっと緩めてもいいのかもしれないと思いました。
片栗粉を実験で使うのであれば、一緒に
- この片栗粉はいくらなのか
- お料理では何に使うのか
なども一緒に考えればいいですし、
宮島のカニを見たいのであれば、
- カニの種類を調べたり
- 満潮干潮とは何なのか
を一緒に考えたりしてもよかったでしょう。
そばにいるだけでも、きっと娘は喜んだと思います。
少し足を止めて、子どもの興味に耳を傾けたら案外と子どもの「夢中」を引き出すのは簡単なことなのかもしれません。
今日までできなくても、気づくことさえできればそこから変わることができるのです。
これから、もっと娘の「夢中」を引き出していきたいな…と思います。
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