中学受験をするために、小学3年生から塾に通い始めた娘。
なんとなくこの2年間勉強してきましたが、いよいよ勉強する範囲も難しくなり、しかも反抗期にも突入しました…。
そんな中学受験のために勉強し悩んでいるうちの子に、すすめてみたら良い手ごたえだった本を今日はご紹介します。
本を上手く選んで、親も子も楽になりましょう。
親が言いたい事は、本に言ってもらうのが一番です。
Contents
中学受験をする小学生におすすめ書籍3冊
「なぜ僕らは働くのか」 監修 池上彰 Gakken
こんな時に読んで欲しい本
- 中学受験ってなんでするの?と聞いてきた
- 将来の夢なんて思いつかないと子どもがぼやく
- どうして大人になったら働かなきゃいけないの?と言ってきた
衝撃の冒頭から始まる本作。
なんと、主人公は中学受験で進学校に合格したものの、中学2年生で不登校になってしまうところから始まります。
うちの子は、これから中学受験に挑ませようとしているところなのに、読ませていいのか少し戸惑いました。
でも、中学受験が終わって「伸び切ったゴムのような子」にしないためにも、こうした将来の可能性を見せるのもいいかもしれないと思い、購入。
なぜ働くのか、そしてなぜ勉強をするのか…そんなことへの答えが書いてあります。
大人でさえも、なぜ働いているのか答えられない人は多数いると思いますが、そんな大人にもいい本でした。
この本に10歳で出会える…と、ちょっと人生が変わりそうです。
本の中身は、章ごとに漫画の導入と、分かりやすいイラスト付きの解説文となっているので、読書が苦手な子にも向いています。
ところどころに「働く人の声」なんかも掲載されていて、親以外の大人がどうやって働いているのかも見えてきます。
中学受験は「自学」ができない子は、伸びないとされています。
自学をする子になるきっかけは、「勉強を自分のものと捉えることができた時」なのだそうです。
何のために、今勉強しているのかを掴むためにもこの本は一役買ってくれるでしょう。
自学へ向かわせるためのアプローチとして、この「なぜ僕らは働くのか」をそっと本棚に置いておくのも一つの方法です。
「こども六法」 山崎聡一郎 弘文堂
こんな時に読んで欲しい本
- 大人にちょっと反抗的になってきた
- 「権利」という言葉を覚えた
- お友達とうまくいかない…など愚痴が多くなる
言わずと知れた、「こども六法」。
もはや、ベストセラーではありますが、中学受験を目指す子なら是非とも読んで欲しい1冊です。
小学生高学年は、大人と子どものはざまで大いにゆれる時期です。
子どもでも居たいし、大人としても見てほしい。
いじめの問題も、10歳くらいから激化します。
だからこそ、きちんと法律を知って成長して欲しいと思ったので、購入しました。
内容は、小学生向けに書いてありますが、法律なのでやはり難しいです。
それなので、★4つ。
でも、伊藤ハムスターさんの脱力系動物イラストが、大分法律をマイルドにしてくれるので、小学生でも読む気になるようです。
この本には、置き場所も注意が必要です。
できれば、トイレに置いてください。
トイレで、少しずつ気になるところを読むのが、この本の読書方法としておすすめ。
中学受験には欠かせない、日本国憲法も掲載されているので、5年生までには手元に欲しい1冊です。
目の見えない人は世界をどう見ているのか 伊藤亜紗 光文社新書
こんな時に読んで欲しい本
- 障害者の人に子どもが驚いていた
- 周りに障害者の人がいないまま成長してきた
- 自分と同じような子がいる世界だけを良しとしている
子どもに大人気絵本作家ヨシタケシンスケさんのイラストで、筑駒や海城などの中学入試にも過去出題された本書。
いわゆる大人用の書籍なので、小学5年生にはややハードルが高いかもしれません。
読書好きな子であれば、読めるとは思います。
本の内容は、タイトルのままではあるのですが、自分が見えていた世界と全く違う世界をみせてくれるこの本は、読んだ瞬間ちょっと雷に打たれたような感じでした。
目の見えないひとが、陶器のコップだと思って飲み物を飲んでいたけど、周りの話す内容から、ガラスのコップだということが分った。
その瞬間、手に持っていたコップがガラスへと変貌を遂げる…。
言われてみれば、分かることなのですが、目が見えている私からすると想像もしたことが無い世界。
想像を絶する世界が、こんなにも身近にあったとは。
視点を変えるだけで、世界がガラリと変わることの実践のような本でした。
子どもの視野と世界を広げるためにも、中学受験関係なく読んで欲しい本です。
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小学生に本を読んでもらうコツとは
おすすめの3冊、どれか気になる本はありましたでしょうか。
ちなみに、この3冊。子どもに本を薦めるための、ちょっとしたコツがあります。
それは、大人が読むこと。
是非とも大っぴらに、子どもの前で読みましょう。
子どもに、本を読んでいる姿を見せることは、子ども読書好きにするために大事な1歩です。
ただ「この本おすすめだよ」と言っても、小学生は本なんて読みません。
大人が、「へえ~」「なるほどね…」とかつぶやきながら読んでいる本は、子どもにも本が魅力的に映るようです。
実際、うちの子も私が「なぜ僕らは働くのか」をソファーで読んでいたら、読み終わるやいなや。
「この本って誰の本?二人の本ってことにしない?」
と言って、持って行ってしまいました。
今回おすすめした本は、どれも大人が読んで面白い本ばかりです。
子どもに伝えたいメッセージもたくさん含んでいるので、是非親御さんが読んでみて、自分の伝えたいことが載っていた本を、お子さんと共有して見て下さい。
本嫌いの子は、原因から探ってみましょう!
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