はじめに
いざ中学受験のスタートラインに立つと、知りたいことがいっぱいあります。
学校説明会に行ったり、受験が終わった人に聞いたりしていますが、どれもこれもバラバラな情報で今いち概要が見えません。
一番知りたいことそれは、中学受験とはどんなものなのかということ。
はじめてそれに明確な答えが出たのは、この2冊の本に出会ったときでした。
書店に売っている中学受験の本は、「中学受験をするにあたっての心構え」を説いたものが多いのですが、これから紹介する2冊は
中学受験の
「モデルケース」が多く掲載され、受験のスタートラインに立った時に読みたい本
でした。
↓私立中学校をまず知るには、こちらの記事をオススメします↓
では早速いってみましょう!
中学受験 基本のキ!
中学受験のスタートラインに立ったなら!最初に読むのがおすすめ。
これは中学受験を考える小学校3年生の親は必読書です。
本書にも書かれているように、この本の読者は中学受験をさせようと思っている親、そしてすでに中学受験の勉強を始めている家庭向け(お子さんも含む)です。
これから、中学受験を考えたい…でもどの塾を選べばいいかわからない
そんな人もぜひこれを読んでください。
それだけで、お子さんの貴重な小学3年生という時間を無駄にすることなくすごせます。
3年生の春、私は娘の塾選びでとても迷い、不安になり、闇雲にさまざまな塾の説明会に行きました。「○○ちゃんはあの大手に入る」「□□ちゃんの行ってる塾、御茶ノ水校は募集を締め切ったらしい」などと、ママ友のうわさに翻弄され、大いに走り回り、情報に踊らされました。
「うちの塾ではお子さん一人一人には目をかけられません」と言い放った、大手塾のショックな説明会や、鉢巻を巻いて体育会系のように受験に挑む塾の説明会などに行き、なんとか塾を決めたものの「これが本当に娘にとってベストな塾なのか」をずっと悩んでいました。
最終的には、ベストを選んだというよりは、消去法だったように思います。
子どもの塾はここで本当に大丈夫???
そんな私の不安を吹き飛ばしたのが、この「中学受験 基本のキ!」です。
作者は日本初の塾ソムリエ・西村則康さんと、受験国語の指導25年のキャリアを持つ小川大介さん。文は越南小町さんです。
基本、四大受験塾(サピックス、四谷大塚、早稲田アカデミー、日能研)が中心に解説されています。
そのほか、載っていることをピックアップしてご紹介します。
・中学受験に向いている子向いていない子
・塾をどう選ぶか、塾とどう付き合うか
・四大受験塾 徹底比較
・長期休みの戦略的な活用方法(夏期講習を受けるか、苦手教科の補強か)
・転塾の見極め方
・6年生の夏休み~直前までの対策
・プロがすすめる併願パターン 74校
などなど
●●塾にはどんな子が向いているか、塾代はどれくらいかかるのかなど親が知りたいことのほとんどが載っています。
転塾の見極め方などが載っているのも新鮮でした。
また、中学受験生を抱える親が陥りがちな「塾に入れれば頭が良くなるんじゃないの?」といったことが、どれだけ「幻想」であるかも懇切丁寧に解説され、私はこれで「わが子への塾選びが間違っていない!」と心が決まりました。
中学受験の覚悟は、まず親から!
実は、私は四大受験塾を選んでいません。
娘の特徴を考えたときに、どうしても合う塾がなかったのです。
それはこの本を読んで、ますますその思いは強くなりました。
この本を読む前までは、わたしもこの著者が書いた親と同様に、四大受験塾に入れて、入れたことで安心したい…と思っていました。
でもこの本を読んで、いかに子どもに合う勉強法と、塾を選ぶことが大事なことかがわかり、私が入れた中堅塾で足りない物量は、私ががんばればいいのだ…と腹をくくることができました。
この本の中に、中堅塾の説明もできてきます。そして、その問題点も明記してあります。これらを糧に、今後の中学受験ライフをより精進しよう! と思いました。
できるだけ、この本を読むときはお子さんの性格をよーく思い出してから、読んでほしいなと思います。理想ではなく、現実の中で素晴らしい学校とご縁がもてますように。
親の最初の意識改革は、是非この本からしてみることをおすすめします!
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『二月の勝者』高瀬志帆
次は「二月の勝者」です。
中学受験向きの本を読むのはハードルが高いな…、まずは中学受験の雰囲気だけ知りたい。
という人におすすめなのが、この本です。
中学受験の雰囲気を是非漫画で『シビア』に味わっちゃいましょう!
「二月の勝者」は、「おとりよせ王子」を描かれていた作者、高瀬志帆さんの作品です。
「二月の勝者」はビックコミックスピリッツ連載で、「おとりよせ王子」のほんわかした内容とは大きく違い、中学受験についての悲喜こもごもをマンガの中でドラマチックに描いています。
1巻の最初の方のページにあるセリフで
「君達が合格できたのは、」
「父親の「経済力」」
「そして、」
「母親の狂気」
というのがあります、かなりセンセーショナルな表現です。
でも、要は、中学受験本などである、優しい言い方の「家族のサポート」という表現をもっとわかりやすくした素晴らしいセリフだと思いました。
中学受験を漫画で疑似体験!
作品は中学受験本番の日からはじまります。
私にしてみれば、テレビの中の世界、今は分からないわが子の未来…です。
「二月の勝者」を読んで思ったのは、
まだ見ぬ2月1日の朝が見える本
だと思いました。
現在3巻までなので、今後がどのような展開になるか分かりませんが、中学受験の導入口として読むといい本でした。
マンガなので、脚色して描いてありますが、内容自体は「中学受験基本のキ!」や、中学受験を数十年前に経験した夫の話、今年受験の子の親御さんの話とずれていません。
本当に、よく取材をして研究をして描かかれていると思います。
1巻の参考文献だけでも25冊!この膨大な量を研究して描かれている漫画なので、はしばしに受験のヒントのようなものも散りばめられています。
また、この3巻までの内容であれば、新6年生になった春に、子どもに読ませてみてもいいなぁ…と思いました。
5年生までは、ちょっとショッキングな内容が多いので、読むことで中学受験が嫌になってしまうことや、逆にマンガというファンタジーで描かれているので「なーんだ、このくらいで成績あがるじゃん」などと思ってしまうかもしれませんが、6年生の春であれば、実際に自分のおかれている身と比べ、身を引き締めるために読むといい効果があるかもしれません。
続刊が本当に楽しみです。
感想とは違いますが、私はこの作者さんの描く「湯気」がとても好きです。
「空気感」の描写がとてもやわらかでステキで、雪ふる受験当日でさえも、寒い中に熱を感じるというか…。
その描写が、子どもの吐息が、塾の先生の熱気が伝わる素晴らしい描写だと思います。
番外編:食いしん坊さんにはこちらをオススメ!
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最後に
中学受験において、「本」は大事なヒントを得るための鍵です。
親が迷ってしまうと、子どもはもっと迷ってしまうかと思います。
親として「中学受験」の覚悟をするために、今後もさまざまな本を読んでいければと思います。
また、記事冒頭でもご紹介致しましたが…
↓私立中学校をまず知るには、こちらの記事をオススメします↓
是非、こちらのブログを参考に本を読むきっかけになれば嬉しいです。
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