子どもに本を読んで欲しい。
それはどの家庭でも一度は考えることだと思います。
ゲームばかりやっていて、ちっとも本に興味を持ってくれない…
なんてことはありませんか?
今回は子どもが本に興味を持つ、本を好きになるポイントを紹介していきます。
Contents
チェック 子どもの本への想いをつぶしていませんか?
本屋さんで聞いたのですが、親子で本を買いに来たときによく見る光景で、こういうのがあるそうです。
せっかく本に対する興味が沸いていたのに、親の読んで欲しい本を押し付けて
本への興味を無くしてしまう
書店員さんとしては、その光景を見るたびに「残念だなぁ。」と思うそうです。
また、総じてそのお母さん方はその「児童向けの創作童話系の本」だけでなく、自分がすすめようとしている「学習向けの本」も読んだことが無いことが多いのだとか。
それを聞いて、「なるほどなぁ。」と思いました。
確かに、つい学習向けの本や「おすすめ」と書かれている本の中身をパラッと見ただけで、親は手に取ってしまいがちです。
物語にしても、「名作」とポップがついたものを選んでしまったり…。
こうやって、子どもに芽生えた読書の芽を摘んでいるのかもしれません。
本当にこれって、もったいないですよね。
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子どものお薦め本を読んでみる
まずはリサーチをします。
子どもがどんな本に興味を持っているのか、欲しがっている本を親が読んでみます。
最初はちょっと抵抗がありますが、子どもの世界をのぞくのは案外楽しいものです。
そして、さらにこの本のどんなところがおすすめなのかを、子どもに聞いてみます。
「この本はね、たんていがでてきてね。ブーーーーって解決しちゃうし、相棒のリスが可愛いんだよ(たぶんハムスター)。あとね、トイレの絵があってそれもおもしろいの。」
などと、興奮しながら話してくれます。
自分が読んでいる本を母親が読んでいるのが面白いようでした。
もちろん、面白くないときは「あまり面白くなかった。」と伝えましょう。
そこはあえてシビアに。
そうすることで、子どもも親が薦めた本を「この本は面白くない」と言える余地と、「すべての人が自分と同じ意見にはならない」ということもメッセージで伝えられるかな? と思います。
ただ、面白くないというときに、その本を中傷はしません。
「私には合わなかったな。」という言い方をするよう心がけました。
これも、お友達と自分の意見が違うときに自分の気持ちを上手に伝える練習になるでしょう。
親が子どもに本を薦めるときは
私の場合、自分で読んでみて面白いと思った物語系の本は、薦めてみるようにしました。
自分が読めば、子どもに薦めやすいですし、実際子どもが読んで面白いと感じるポイントと親が読んで面白いと思うポイントのズレから学ぶこともあります。
また、薦めるときは、必ず内容バレがしない程度の感想を添えます。
添えた感想で興味を持って、読んでくれることもありました。
ちなみに、学習系の本のときはうちの場合こっそり買って、何も言わず本棚にさしておきます。
あえて薦めず……子どもが興味を持つまで待つ。するとふとしたキッカケで興味を持って、自分から読んでくれました。
中には小学1年生の時に買って、小学3年生の2学期まで本棚にさしっぱなしだった本もありましたが、目のつくところにさすのが大事なようです。
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親が本を読む姿を子どもに見せる
本を読んでいる姿を見せるのは大事なことだと思います。
私は学生時代、まぁまぁ本を読んでいる方だったのですが、社会人になってすっかり本を読まなくなっていました。
なのでリハビリ的に、児童書を読んでから(『モモ』とか『赤毛のアン』など)、小説を読み始めました。
テレビをつけない読書の時間は、忙しい日常の中にぽっかりと現れたオアシスタイムみたいでとても豊かな気持ちになります。
親が本を読んでいる姿を見た子どもは、読書家になる子が多いのだとか。
子どもはパパママの真似事が大好きなのです。
本を買う約束をしたら、どんな本を選んできても買う!
本を買ってもらうのが楽しくなるように、子どもが選んだ本は必ず買う!
ただし、おもちゃの付録つき本みたいなものは買わない旨を、本屋に入る前に伝えます。
「ぐぬぬ」と思うタイトルの本だとしても(よっぽど教育に悪い性的なものなどはそっと本棚にもどします)、覚悟してレジに向かいましょう。
どうしても子どもにすすめたい本があるときは、欲しがった本とは別にもう一冊買うようにします。
このブログ冒頭の本屋さんの例でもありましたが、本を好きになるためには、まず本に興味を持ってもらう事が大事だからです。
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読み聞かせをする。さらには読み聞かせをしてもらう
読み聞かせは小さいころに……と思いがちですが、小学生になってからも読み聞かせをしてみました。
もしあまり読み聞かせに興味がなさそうだったら、子どもに読んでもらうのもおすすめです。小学生になると音読の宿題などもあるので、たまには音読ついでに読んでもらってもいいでしょう。
小学生になって2年間、「もう少し良質な児童書を読ませたい」とウズウズする気持ちを抑えながら、好き勝手に読んでもらいました。
どんな本でも、文章を読むことには変わらないので、どんな本を選んでもこの2年間はとにかく我慢。
たまに気持ちを抑えきれず、私セレクトの児童書をすすめてみても、「読みたくない」とつき返されることもありました。それでも、本をそっと本棚に指し時が来るのを待ちます。
こうやって、好きな本を読む習慣がつくと、徐々にどんな読書でも対応できる力が蓄えられてくるようです。
こうなれば、読書感想文も怖くありません。
神技トレーニング 田代式「一分間四百文字音読」
「本好きになる」とは少し話が逸れますが、国語の成績にも関わるトレーニングの紹介です。ここまで、好きなものしか読んでこなかった、うちの子。
読む作者も決まってしまって、そろそろ全てのシリーズ読破も見えてきた時に、田代式の読み方を知って試してみました。
それは「一分間四百文字音読」です。田代敬貴氏の著作「国語の神技」に出てくる精読のためのトレーニングです。
1日、1分。400文字の文章を読む。
1分で読みきらなければ、もう一度。とにかく400文字読み終えるまでやります。
だいたい、3回も読めば1分はクリアできます。
この時、選ぶ本は、教科書や読解問題などに載っているような文章の本です。
トレーニング時のルール
私は『シートン動物記』、『宮沢賢治の文学集』、『窓際のトットちゃん』、などまずは学年に合ったものを選びました。さらには大型本の芥川龍之介の『魔術師』なども読んでもらいました。
とにかく、この時のルールは400文字以上読ませないこと。
「はい、おしまい。」
とパタンと本を閉じます。
本を読む土壌のある娘は、せっかくなんだかおもしろそうな文章を読んだのに、閉じられてしまった世界にジリジリしたようで、私から奪うようにして『窓際のトットちゃん』を持っていってしまいました。
あんなに「読みたくない」「わたしは興味がないの」と言っていたのに……(笑)
このトレーニングは、あくまでも読書ではなく「精読」のためのトレーニングなので、本質は違うのですが、読書好きのタネが植わっている子にとっては、この上ない本の世界との出会いになるトレーニングのように感じました。
実際うちの子に、どれだけ薦めても読まなかったシートン動物記に興味を持ってくれたのは、このトレーニングがきっかけでした。
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おわりに
以上、「子どもが本を好きになるため」のポイントでした。
すこしでもこの記事が役に立って、本好きな子が増えますよう願っております。
本の世界はどんなときでも子どもに寄り添ってくれるので、親から子どもに伝えたい世界のひとつです。
本はお友だちとのトラブルからも救ってくれます。
記事内でご紹介した本も、是非参考にして下さい。
Tweets by momo_39_39
[…] 本を読まない子どもの原因は?本嫌い克服ポイント×5【パパママ必見】子どもに本を読んで欲しい。 それはどの家庭でも一度は考えることだと思います。 ゲームばかりやっていて、ち […]
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