私立中学校の見学を始めて、この秋でついに48校になりました。
さまざまな学校を見て、分かったことがあります。
中学校を見るときには、7つのポイントに気を付けて見ることが大切…ということです。
今回は学校を見るときのポイントを、お話します。
初めて私立中学の見学に行くのなら、以下の点をチェックして学校を選ぶ基準にしてみて下さい。
Contents
1 学校の教育理念をチェックする
学校によって、さまざまな教育理念を掲げています。
桜蔭であれば校訓の「勤勉・温雅・聡明であれ」、雙葉であれば「徳においては純真に 義務においては堅実に」などがそうです。
この教育理念は、そのまま学校が生徒をどのように指導したいかが分かります。
私の心にビビッときたのは、吉祥女子の「社会に貢献する自立した女性の育成」。
私は仕事をしながら娘を育てているので、娘にも社会に貢献し、自分の足で立つ大人になってほしいなぁ…と思いました。
学校の教育理念は、必ずHPや学校パンフレットなどに記載があるので、チェックをしましょう。
公立の学校と違い、私立の教育理念は先生の入れ替わりが少なく、校長先生の任期なども長いため、指導として徹底されます。
教育理念はそのまま生徒のカラーになるので、是非とも共感できる学校を選びましょう。
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2 通学路を確認してみる
通学時間は、最大でも1時間くらいが適当とされています。
あまりにも長時間の通学は、子どもの負担にもなってしまいます。
実際の通学時間に行ってみよう
実際に学校へ行ってみることをおススメします。
上りでギュウギュウな満員電車に乗って行くのか、それとも下りで空いている電車にのって座りながら行くのか。
立っているか、座っているかで通学の負担は大きく変わります。
通学で乗る電車が上り電車なのか、下り電車かは大きなポイントです。
実際に乗ることが大事
ただ漠然と、「遠いな」「近いな」と思うのですはなく、
気になる学校は、実際行ってみましょう。
出来れば通学時間に行ってみることをおススメします。
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3 学校の歴史が長いのか それとも新しい学校なのか
48校見てみて分かったのは、学校の歴史というのは、学校のノウハウの蓄積なのだということです。
学校歴が浅く、新しい取り組みをしている私立中学は、教育目標はいいものの、生徒が学校の望むレベルに育っていないことが多いように感じました。
ただ、最近よくある新設中学で、元は男子校だったのだけど学校名を変更して、共学化し、さらに教育方針をバージョンアップさせる…という学校があります。
そういう学校は、共学歴が浅くても、男子校で培ったノウハウで素晴らしい成果を初年度から出す学校が何校かありました。
ただ文化祭に関しては、学校の歴史が長い方が、文化祭にも伝統行事のようなものが多くあり、非常に濃密な文化祭を作り上げる学校が多いようです。
私としては、生徒の習熟度…という点において、学校の歴史が長い方が生徒の習熟度が高いように感じました。是非学校の「歴史」も考慮してみて下さい。
4 部活時間と、引退の時期もチェック
学校によっては、部活の時間を週4日までなどとしている学校もあります。
また、高校2年生で完全引退の学校や、3年生の夏まで部活がある場合など、本当に学校によってさまざまです。
ほとんどの子どもは、私立中学の部活に憧れて中学入試をすることを決めます。
ですので、せっかくがんばって入学してみたものの、部活の活動日は週3日なかった…では、がっかりしてしまいます。
兼部OKの学校も
また、これも学校によってですが、兼部がOKの学校もあります。
うちの娘のように、「あれもやりたい、これもやりたい」タイプの子は、兼部OKの学校に行くと、楽しい部活生活が送れるかもしれません。
部活の活動時間は、説明会で聞くことができるので、必ずチェックしましょう。
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5 学食はあるか?お弁当の注文はできるか?
今、さまざまな私立中学校に学食やカフェテリアができ、お弁当を持たなくても通える学校が増えてきています。
昔はお金持ちの家の子が通うことが多かった私立中学ですが、今は共働きの家の子も多く、お弁当を作れない…といった家庭の子もたくさんいます。
お弁当の注文ができる学校も
最近多いのは、学食やカフェテリアが無い学校でも、お弁当の注文ができる学校があります。
ネットで朝9時までに注文タイプや、朝オーダーの紙を出すタイプなどなど様々です。
「私立だからお弁当はしかたないわよね…」などと思わず、是非とも聞いてみて下さい。
6 私立中学校を入口だけで見ない。出口も大事
私立中学校の入口出口とは、何も校門のことではなく、入学するときの偏差値と、卒業するときの大学進路のことです。
大学進路がいい学校が、良い学校…ということではないのですが、中には入るときの偏差値が低くても、合格する大学が素晴らしい場合があります。
もちろん、そうした学校は、学校での勉強がかなりキツイのですが、「うちの子はどちらかというと、ビシバシやらないとダメなタイプだからなぁ」と思うようであれば、入学後に勉強が厳しい学校に入れるといいかもしれません。
学校推薦に良い学校に入っている場合やもあるので、是非とも入口の偏差値ばかりを気にするのではなく、どういった進学をしているのかもチェックしてみて下さい。
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7 最大のポイント 卒業した人数じゃない 1年生で退学した人数を見る
受験をしていると、不合格になったことで、滑り止めの学校や、意にそぐわぬ学校へ行くことになってしまうこともあります。
聞きにくい質問かとは思いますが、
- 1年生で退学する人はいますか?
- いる場合、何名いますか?
と聞いてみましょう。
実際に聞いてみた結果
退学者が多い学校は、実際ありました。
私も質問したら、一人もいないという学校もありましたし、
3人ほどという返答もありました。
退学者が出ている学校をどう思うかは、人それぞれだと思います。
ある程度ここを基準にして、いじめの対応などにもつながるのではないかな
…と思って、私は判断しています。
以上、中学を選ぶ時に見るべきポイント7つでした。
もちろん他にも
- 夏期講習などはあるのか
- 塾に行っている子はいるのか
- 寄付金はあるのか
などもありますが、まずは重要な7つだけ。
この7つを聞くと、見に行った学校に自分の子どもが合うのか、それとも合わないのかなどが分かるので、是非とも使ってみて下さい。
私はこれで、私立中学校48校を振るいにかけることができました。
少しでもお役に立てれば幸いです。
実際、学校説明会に行ってみるのなら、こちらの記事をどうぞ
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