2020年4月30日時点で、新型コロナウイルスで休校になって早2か月。
5月末まで休校が延びることも決まりました。
今後もさらに休校が延びそうなこの状況の中、1日1~2時間の勉強で、この休校中をこのまま過ごしていて本当に大丈夫なのでしょうか…?
悩んだ私は、この2か月様々な勉強方法をやってみました。
そして、いろいろなお子さんの話を聞いて、私なりにたどりついた「休校中の学力格差」に陥らないための勉強方法。
子どもの学びの意欲を低下させない方法をお話します。
Contents
休校中は基礎をやるチャンス 基礎を抑えるならこの問題集
休校中は算数基礎、漢字をやるチャンスです。
やってみて分かったのですが、基礎をきちんとやってあれば応用問題はなんとかなります。
学年ごとによる算数の基礎は、以下の通りです。
- 小学1年生 たし算、ひき算
- 小学2年生 たし算、ひき算、かけ算
- 小学3年生 たし算、ひき算、かけ算、わり算
- 小学4年生 たし算、ひき算、かけ算、わり算
- 小学5年生 分数、小数の四則計算 約数、倍数、小数⇔分数換算
- 小学6年生 割合、速さ、平面図形
お子さんに合った問題集を買って、朝起きてからの30分くらいでやるといいでしょう。
問題集は上記の内容だけに絞って、朝の30分で集中して行います。
1年生~6年生まで使える文章題と計算の算数問題集でお薦めしたいのが、こちら↓
陰山メソッド 徹底反復 新版 算数プリント 小学校1~6年
陰山メソッド 徹底反復 新版 計算プリント 小学校1~6年
実は私、最初は陰山メソッドの「計算プリント」を買おうと思っていたのですが、間違えて「算数プリント」を買ってしまったのです。
ところが、開いてみたら(親的に!)解き方が素晴らしい問題集でした。
この問題集は、親がほとんど教えなくてOKなように出来ています。
各単元の最初のページに、ある言葉が書いてあります。
それは…音読で理解する解説プリント
つまり、声に出して何度も読んでいれば、子どもが理解できるように作ってある問題集なのです。
しかも最初にこう書いてあります。
★練習問題をする前に、声に出して3回読もう!
★すらすら読めるまで繰り返そう!
★わかりにくいと思ったところは、くりかえし読もう!
問題を解く時に一番大事なのは、「精読力」です。
この「陰山メソッド 徹底反復 新版 算数プリント 小学校1〜6年」は算数の文章題でありながら、精読力も磨けます。
ですので、もしも問題を解いていて子どもが分からなければ
この言葉をかけるだけ。
もちろん、どうしてもわからないところは教えますが、この問題集をやっている娘を見ている限りでは、読んで理解をしているようです。
「計算プリント」の方は、安浪京子先生もご推薦の1冊なので、私からは言わずもがななところはありますが、
子どもとしては嫌にならない量の計算プリントでした。
また小学校高学年であれば、以下の記事でご紹介した
「小学算数 にがてな少数の計算に強くなる!」が、本当にいい問題集なのでおすすめです。
小数の成り立ちから始まり、分かりやすく基礎を振り返ることができます。
この問題集には、やる時のポイントがあります。
親が初めてこの問題集を手にして、パラっと中身を見ると…最初の方の問題は本当に簡単なのです。
「あ、このくらいならうちの子でも楽勝よね」と思われると思います。
でも…最初のうちはびっくりするくらい解けません。
とりあえず、うちの子は間違えまくっていました(笑)
何人かにこの問題集を薦めたのですが、その子たちもみんな同じ。
意外にも、小数の基礎って素通りしてしまっているので理解していない子が多いんですよね…。
これまでは学校や塾のスケジュールに押されて、基礎を振り返れない毎日でしたが、今こそチャンスです。1日1単元ずつ。コツコツやってみて下さい。
小数の基礎をしっかりやれば、5年生の勉強も怖くありません。
小学算数 にがてな小数の計算に強くなる!
ちなみに分数はこちら。分数の基礎的な考え方から四則計算まで。
小数は得意でも、分数は…という子も結構います。分数、小数は本当に大事なので私的には2冊やるのがおすすめです。
小学算数 にがてな分数の計算に強くなる!
休校中の勉強は、何も親がべったりとそばにいて見る必要はありません。
逆に、親がべったりそばにいれば言い合いにもなりますし、お互いストレスがたまります。
適度な距離で、勉強を見守るのが大事なのです。
あとは、学校からの宿題や漢字ドリルで他教科はカバーしましょう。
学校の宿題を朝やるのがポイントです。
漢字も振り返りが出来そうであれば、自分の下の学年漢字の振り返りをするといいと思います。
振り返り用に、うちでは「ちびむすドリル」を使っています。
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基礎を子どもにやらせる時の注意点は親の立ち位置
基礎のドリルや、学校の宿題をやらせようと時間を決めて勉強を子どもに任せたら、やっていなかった…なんていうことはありませんか?
1週間くらいたち、勉強が終わっているところを確認したら全然終わっていない。
そして怒鳴ってしまう…まさに負のスパイラルです。
これって、子どもの立場からすると当たり前なのです。
だって、子どもは自己管理なんかできません。
実は、私にはこんな勉強の嫌な思い出があります。
親がチャレンジのような教材のセールスレディをしていて、
私にも教材をどっさり買ってくれていました。
毎月渡される教材。
当時子ども部屋があったので、勉強は子どもだけでしてました。
親の目が無い子ども部屋で…やるわけがないですよね。勉強。
もちろん、私は漫画を読んでいました。
そして2週間~1か月くらい経つと、急に行われる抜き打ちチェック…。
毎回勉強をやらずに見つかって怒られ、どんどんドリルが嫌いになっていきました。
この時期、親はどのように接する?
この幼少期の記憶は、私に一つの方法を教えてくれました。
- 子どもの勉強は親の目が届くリビングでさせる
- 子どもの勉強は毎日チェックする でも怒らない
②の「勉強は毎日チェック」の時、うちでは下記のように声かけしています。
- ここの字が綺麗にかけているね
- やらなかったのを隠さなかったのは偉いよ、じゃあこれからどうしようか?
- やっていないところはどうしたらいいと思う?
大事なのは、最初に褒めることです。最初から注意をするとうちの子は話を聞いてくれません。
できれば、これはお昼後には声かけをしたいです。最悪でも夕方までには。
というのも、夕食までの時間、夕食後の時間にやれなかった分を巻き返すことができるからです。
まぁ、中にはやる気が起こらなくて「明日やる」という子もいると思いますが、(うちもたまにそうです)とりあえず夕方までには声掛けを。
ここで大事なのは、やっていない勉強の量が、取返しのきくうちに声をかけることと、子どもが嘘をつかないでいい環境を作ることなのだと思います。
リビングで目の届くところで勉強をしていれば、答えを写すことも減ります。
子どもにとって新型コロナウイルスによる日常は、まったく自分のコントロールが効かない状況です。そんな中、自分の勉強だけはコントロールできるようにすることで、精神的安定と自信が保てます。
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基礎の次は「自学ができる子」へ ZOOMを使おう
自分で学ぼうする「学習意欲」を高めるのなら、この休校期間は大きなチャンスです。
では自学のために何をしようかな…と思った時、最初に浮かぶのが「動画授業」です。
さまざまなところから、小学生のための勉強用動画が出ていますが、うちの娘の場合動画はあまり気が進まない様子でした。
娘の通っている公立小学校からもポツポツと動画授業が届きますが、どれも字が見えにくかったりテンポが悪かったり……。
私もたまに、動画の教材などを見たりするのですが、編集の上手い人の動画でも見ることができて5分。編集やテンポの悪い人の場合は、すぐに消してしまいます。
動画を見るだけの勉強は、小学生には難しいと思います。
とはいえ問題集やドリルは午前中にやったし、一人で勉強をやらせるにも限界…。
そんな時は、ZOOM自習室です。
友達と一緒に勉強をしましょう。
ZOOMとは???
ZOOMというミーティングアプリをご存じでしょうか。
このアプリ、PCやスマホで登録すれば無料で使うことが出来ます。
1対1のミーティングであれば、時間無制限ですることができ、3人以上の場合は40分間無料でミーティングをすることができます。
ZOOMの使い方
使い方は以下の通りで、簡単だと思います。
- ZOOMに登録したら右上にある「ミーティングを開催する」をクリック
- 「ビデオ オン」「ZOOMミーティングを開始する」をクリックし、ミーティングルームを作る
- 参加者をクリックし、下にある「招待」をクリック
- 「招待をコピー」を選ぶ
- メールにその招待コピーを貼り付ければ、だれでも招待可能に
ZOOMをやる前に、お友達の親御さんと相談をする必要はありますが、どこの家も子どもが一人で勉強することに限界を感じているので、「画面越しに一緒に勉強しませんか?」と声をかければ案外すぐに相手は見つかります。
ZOOMの思わぬメリット
休校になって以来会うことができないお友達と画面を通して繋がることで、娘は休校中の楽しみができたようでした。
勉強中たまにおしゃべりをして、学校の宿題はどこまで終わったかなどを聞き、また勉強をする。
「2時までは勉強をして、その後15分間休憩しよう」などとお友達と相談して、画面越しにおやつタイムなどもしていました。
2時間くらいは、これで勉強することができますしお友達とも交流できます。
遊び半分の勉強ですが、一人で気がのらない勉強をするよりは100倍マシです。
ドリルと動画授業も限界 休校中の今こそ塾に入ろう
ここまで様々な勉強方法についてご紹介しましたが、公立の小学校に行っているお子さんであれば、塾に入ることをおすすめします。
闇雲に塾に入ればいいわけではありません。ZOOM授業、つまり双方向授業をやっている塾です。
本を沢山読んでいる子や、何かを夢中でやっている子であれば話は少し別です。
勉強ではないところで、子どものやる気=学習意欲を育てることもできるので、何かを夢中でやっているお子さんであればここから読まないで大丈夫です。
以下に当てはまる公立小学校のお子さんに、
ZOOM授業をやっている塾をオススメしたいです。
- 毎日ゲームばかりやっている
- ただダラダラしている
- 勉強に身が入らずにいる
ここで公立小学校と言っている理由は、
私立小学校ではすでにZOOM授業が始まっている学校があるからです。
今まで当たり前だった「学校で学ぶ」ということ。
学校が休校になってしまったからこそ、今学びの場が必要だと思うのです。
親が見る勉強だけでは、新型コロナウイルスによる休校を乗り越えることはできません。
他者と関わらない毎日は、親も子どもも限界です。
私も家では仕事があり、娘の勉強をすべて見ることはできません。
3食を作らなければならないし、外にも出られずストレスのたまる生活。ついゲームをして静かにしていてくれればいいかなぁ…と子どものことをスルーしてしまいます。
ですので、こんな時こそ勉強のことはプロに託しましょう。
おススメの塾(オンライン)は?
中でも双方向授業が充実しているのは、早稲アカと四谷大塚です。
早稲アカは、ZOOMを使った100分授業などがあり、
画面越しに先生から指されて質問されることなどもあるそうです。
100分授業を受けるとお子さんはクタクタになるのだとか。
詳しくはこちら
四谷大塚は「全国統一オンライン講座」を緊急開講し、なんと無料招待中。
オンライン授業を無料で試せるので、お子さんに合うかお試し下さい。
詳しくはこちら
上記以外にも、日能研のネット授業もあります。
SAPIXも5月頭からオンライン授業が始まりましたし、明光義塾はアプリなどを利用してオンラインで家庭学習サポートを行っています。
市進学院もオンライン授業が開始を行っていますので、気になる塾に是非お問合せを。
「オンライン授業 小学生 塾」で検索すれば、中学受験用の塾だけでなく、他の塾も見つかります。
オンライン授業は何が大事なの?
ここで大事なのは、双方向授業です。
動画と添削…ではダメです。子どもに今一番必要なのは、コミュニケーション。
双方向でないと、この時期に塾に入る価値がありません。
動画と教材などがセットになっている塾や、アプリなどもありますが、今子どもたちに欠乏しているのはコミュニケーションなのです。
うちの子もオンライン授業と、ZOOM指導を利用して毎日勉強をしています。
先生との会話にはたまにぎょっとしますが…(ものすごいタメ口!)、先生と会話し、分からないことが分かることで、この引きこもり生活でもストレスをあまり感じていないようです。
塾からの課題もこなし、1日平均すると7~8時間ほど勉強しています。
学校に8時半から15時ごろまで通い、塾に行っていたころにくらべてもまぁまぁの勉強時間。
塾の授業を受けることで、他の子の学習具合がわかり自分の勉強ぶりを振り返ったりもしているので、本当に塾に頼っています…。
中学受験の塾は、定期的にテストがあるのが非常にありがたいです。
何も目標がない勉強はむなしいですよね。でもテストという目標があると、気持ちがピリッと引き締まります。
個別タイプのオンライン授業も
塾で集団ZOOM授業が苦手という方は、下記の受験ドクターは個別タイプです。ZOOM授業ですと画面越しに知らない子から見られるのが嫌だと感じるお子さんもいるそうですので、そういった場合は個別タイプの塾を視野に入れましょう。
受験ドクターでは無料で「根本原理学習動画」なども公開しています。
こちらはお試し授業は無いのですが、電話で授業の詳細を聞くことは可能です。
元SAPIX・日能研・四谷大塚の中学受験専門プロ講師が運営。
ご相談後、お子様に合ったオーダーメイドカリキュラムで個別指導。
休校が5月末まで延びることになり、1か月くらいなら何とかなるかな?と思っていた子どもの勉強は、3か月もの空白を生むことになり、今や危機的状況です。
塾にぜんぶお任せすればいいわけではありませんが、少しでもプロの力を借りて学力格差の不安を解消して前に進みましょう。
そして、学びの場が無い今だからこそ、子どもの学習意欲を高めるためにお友達とのZOOM自習や塾での双方向授業を利用してコミュニケーションの場を広げて下さい。
ZOOM授業を受けるなら、おすすめマイク付きヘッドホンはこちらの記事へ
https://www.sakusaku-blog.com/long-lasting-headphones/
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